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株式会社アストコ > ブログ > コミュニケーションのいろは① 発達障害の方のためのコミュニケーション上達の考え方とテクニック
2017年04月11日

コミュニケーションのいろは① 発達障害の方のためのコミュニケーション上達の考え方とテクニック

目次

1.はじめに

2.言葉だけがコミュニケーションではない

3.会話のオウム返し

4.「傾聴・要約・質問」

1.はじめに

発達障害をお持ちの方で、自分はコミュニケーションが得意ではない…と感じられている方は少なくないと思われます。人と話す時、どんな話題で話したらいいのか分からない、緊張して上手く話せないという事もあるかと思います。よく言われていることですが、「コミュニケーションとはキャッチボールである」という言葉があります。投げかけられた言葉、行動に対して返答をするという意味になります。しかしながら、会話が生じた際に相手に何と言えばいいか分からない、返す言葉を考え過ぎてしまってタイミングを逃してしまうという事はありませんか?今回は「コミュニケーションのいろは」と題しまして、コミュニケーションの構成やコツについて少しご紹介させて頂きます。

 

2.言葉だけがコミュニケーションではない

コミュニケーションとは、「言語的コミュニケーション」、「非言語的コミュニケーション」の2種類に分ける事が出来ます。言語的コミュニケーションとは読んで字のごとく言葉を使ったコミュニケーション、非言語的コミュニケーションとは言葉を使わないコミュニケーションであり、身振り手振り、表情や目配せによって伝える手段です。「目は口ほどに物を言う」という言葉もありますが、実は人とは言葉以上に相手の表情やボディーランゲージを見て判断をするものだと言われています。言葉だけでなくとも、頷きや相槌、笑顔を相手に返す事でもコミュニケーションは成立させることが出来ます。「ちゃんとあなたの話を聞いていますよ」という態度を相手に示す事がコミュニケーション上達の第一歩なのです。

 

続いて、コミュニケーションの具体的なテクニックについてご紹介します。

 

3.会話のオウム返し

会話の基本として、「オウム返し」というテクニックがあります。相手が行った事に対し、「ふ~ん」「へ~」と相槌を打つだけでなく、具体的にその話の中で出た名称などを返すというものです。

例を挙げますと、「先週の日曜日に新しく出来たショッピングモールに行ったんですよ」と話した方に対し、「日曜日はショッピングモールに行ったんですね」と返す事がオウム返しのテクニックになります。出てきた言葉をそのまま返すのですが、相手は「ふ~ん」という返しよりも、より一層「ちゃんと私の話を聞いてくれたんだな」と感じてもらいやすくなります。ただ、それだけでは会話のキャッチボールは成立していかないので、次のテクニックを使います。

 

4.「傾聴・要約・質問」

次のステップとして「傾聴・要約・質問」についてご紹介します。

まずは「傾聴」という言葉と「聞く」という言葉との違いですが、「傾聴」とは「耳を傾けて聴く」という意味で、相手の会話の内容に意識を向けてしっかり聴くという事を指しています。「話し上手は聞き上手」という言葉があります。話す事に長けている人は、実は「聴く」という事に重点を置いている方が多いと言われます。まずはしっかり話を傾聴した後に、相手の話を「要約」します。相手の話しの中からポイントを抜き出し、次の「質問」に繋げます。

それでは一連の流れの例をご紹介します。「年末年始は贅沢にハワイ旅行に行っていたんですよ」という話をされた際の質問の仕方ですが、「ハワイに年末年始に行った」という事実に着目し、「ご家族と行かれたんですか?」や、「日本と違ってやっぱり暖かかったですか?」など、「いつ、どこで、誰と、どうやって、何をしたか」という点に注目して要約をすることで、相手への質問として返す事が出来ます。そうしていく中で自然と会話のキャッチボールが生まれて来るのです。

 

>>コミュニケーションのいろは② 就労移行支援の利用でコミュニケーションが上達した事例 へつづく